優れた耐火性能と防火設備。
壁や天井に貼られている石膏ボードは、建物内部からの火災の広がりを抑えます。石膏ボードに含まれている結晶水が火に接すると熱分解を起こして蒸発を始めます。結晶水すべてが熱分解して水蒸気となり放出されるまで、石膏ボードの温度は一定温度以上に上昇しないため、耐火性を発揮します。グなどによる「施錠開け」対策に効果的です。
一般的に木造住宅は火に弱いと思われていますが、実際は木は鉄より火に強いのです。木は燃えると、表面がゆっくり炭化します。しかし、炭化速度は比較的遅く、表面からゆっくり燃えていくため、急激に強度が落ちるということはありません。それに対し、鉄は燃えることはありませんが、熱が加わると急激に強度が低下し、変形してしまいます。
万一火災をキャッチした場合は、当該室以外にも聞こえる70dB/m以上の音声警報と警報灯(赤点灯)でお知らせします。
外壁下地材にダイライトパネルを採用。ダイライトパネルは、鉱物質繊維と火山性ガラス質の複層板。燃えにくい無機質素材で、準不燃材料として認定されています。また、防火構造や準耐火構造の認定も取得。万一の際も、ご家族が安全に避難できる時間的な余裕を確保します。
防耐火性能実験
OSB(右:広葉樹の薄い木削片をさまざまな方向で積層させ高温高圧で接着したもの)は4分30秒後に発火しましたが、ダイライト(左)は無事です。
※大建工業独自の試験方法による。試験体を同一条件(外壁下地材を直接加熱)で試験。
外壁に、防火認定を受けたモルタル壁を採用。隣家からの延焼を防ぎます。また、下塗り材塗り付け後、ガラスネットを全面に張り付けることによって、ひび割れや脱落を防止します。
火災の時に、炎や火の粉が広がるのを防ぐため、開口部に防火対策として耐熱強化ガラスや網入りガラス、防火シャッターを採用※。ガラスの破損時の飛散を防止します。
※地域によって異なります。
万一の火災時には、開口部を閉じて通気経路を遮断する防火軒裏換気孔を採用。火災時の熱により約180℃で特殊発泡材がふくらみ、小屋裏への炎の侵入経路を遮断します。止水対策も施されているため、暴風雨時の雨の浸入も防げます。
壁の内断熱には高性能グラスウールを採用。不燃性のガラスが主原料なので、万一火災にあっても煙に巻かれることは少なく、有毒なガスも発生しないので安心です。耐久性にも優れ、断熱性・弾力性・寸法等の経年変化もほとんどありません。さらに、材料の80%以上にリサイクルガラスを使用した、環境に配慮した断熱材です。